2017年公開、ヒュー・ジャックマン主演のミュージカル映画「グレイテスト・ショーマン」
猫田はこの映画が泣くほど好きです。毎回見る度号泣します。(たいがい家呑みでへべれけになった締めに見て号泣しますが、シラフの時も毎回号泣します)なぜにこんなにもこの映画が好きなのか。分析してみました。
人生の応援歌がつまっている映画
好奇心をもって人生をつきすすめ
好きなシーンに、主人公である少年と後の奥さんになる少女が、ランプの光から広がる幻想的な光と影に見入るシーンがあります。
「世界はこんなにも面白くて美しい」という子どもの頃のワクワクしていた好奇心を思い起こされるシーン。
子どもの頃は毎日のようにワクワクドキドキウキウキしていたことが、たくさんありました。雨の日の幼稚園への登園時。アジサイの色や雨が綺麗だったこと。カタツムリを見つけてワクワクしたこと。林間学校のお泊りのワクワク感と最終日のキャンプファイヤーのオレンジの火を見つめながら、楽しい時間が終わってしまう哀愁を感じたこと。毎日はとても美しくワクワクした存在だったこと。
働き始めてはや20年近くたちますが、今まで仕事にのめり込みすぎて、毎日の美しさや面白さを味わったりしていなかったことに、ふと気づきました。多分そのことに気づいたのは、子どもが生まれて、子どもの感じる世界を通して、かつて自分が子どもだった時の世界に触れたからかもしれません。
世界はこんなにも美しく面白い。
また、どんな状況でも楽しむことができる。
主人公が二人の娘の誕生にプレゼントを買ってあげられない代わりに、ワクワクする冒険のお話と共にかつて彼が子供時代に見入ったランプの光から広がる幻想的な光と影を子どもたちに見せてあげるシーン。こんな風に子どもに「ワクワク」をプレゼントしてあげられる親になりたいと思う素敵なシーン。
「ワクワク」を見つけられる心を忘れちゃいけない、そう思わせてくれます。
自分を認めてあげる強さ
映画の中では、様々な特徴を持つショーのメンバーがはじめて世の中から認められ、自分の居場所を見つけるというストーリーとなっていています。その象徴的なシーンがひげ女レティ役のキアラ・セトルが歌うゴールデングローブ主題歌賞を受賞した「this is me」
仕事人間だった自分が、子どもが生まれて、育休という仕事から離れる機会に陥った「自分は何にもできないし何にももってない」意識
フォロワー数が信頼度に結び付く現代において、Twitterの自己紹介で出せるような特徴も強みもない…。そんな風に自己肯定感が低い私を応援してくれたのがこの歌でした。
Look out 'cause here I come
And I'm marching on to the beat I drum
I'm not scared to be seen
I make no apologies, this is me
自分の胸の鼓動にのって進む。
これが私。
自己肯定感ってまわりからの評価もそうですが、自分自身への評価が大きく影響していると思います。
なにをやっても続かない自分。
受け入れているつもりでいて、実は目をそらしているだけの場合も多くあります。自分で自分の現実を見つめて受け入れるって、結構強さがいることです。(私は今だに自分は太っているという現実を受け入れず脳内イメージは細い状態のままになっています←たいした現実ではないけれど本人にとっては超重要事項)
強さと希望。
勇気をもって前に進め!と後押ししてくれるような、そんな気持ちになる歌です。
エンターテイメントの力
ショーやステージには力があると思っています。コロナ禍になった現在、コンサートなどの多くのエンターテイメントが自粛となりました。音楽やショーは最低限のライフラインではないけれど、それでも人間には必要なもの。自分がイベントというリアルなステージを生業にしているからこそ、その重要性を感じられるこの映画に元気をもらいます。
リアルなステージは、その空間とそこにいる人とその人の感情でできる、その瞬間にしか味わえないもの。そんなリアルステージやエンターテイメントのの力を思い起こしてくれるこの映画は、やっぱり私にとって元気をくれる映画なのでした。
まとめ
この映画が賛否両論なのは知っています。それでもやっぱり、毎回感動してしまう。いつでも励ましてくれる大事な友達みたいな存在です。応援してほしい人におすすめしたい私の好きな映画です。