猫田日記

アラフォーの迷走「転職と勤続のあいだ」

江國香織さん辻仁成さん原作の映画化された小説「情熱と冷静のあいだ」みたいなタイトルにしました。

「転職と勤続のあいだ」もある意味「情熱と冷静のあいだ」のような気がしたからです。(ほんとか?)

私は新卒で今の会社に入社しかれこれ勤続20年近く経ちました。これまでも何度か転職を考えたことはありましたが、その都度「転職」には至らず今の環境にとどまっています。

「進むか立ち止まるかそれが問題だ」

育休中読んで考えさせられた本に『ライフ・シフト 100年時代の人生戦略』がありました。

転職を好意的にとらえていない日本社会の中にいて
・「転職」は辛抱できない人がすること
・「転職」で給料が上がり続けるのは一部の有能な人だけ
長年こんなイメージを持っていました。

疑いを持たず、突き進んでいた私にとって、『ライフ・シフト 100年時代の人生戦略』の中で、「キャリアの掛け算が重要」という内容に「おわわわわ!」と焦りを覚えたのは言うまでもありません。100年時代を生きる私たちにとって、重要なキャリアの掛け合わせと学び、家族や友人といった見えない財産。どれも仕事にのめり込む中で完全に放置していたものばかり。

今更ながら、広い視野の必要性を実感しました。

育休後に読んだ本でもう一つ大きく影響を受けた本があります。それは「未来の働き方を考えよう」という社会派ブロガーのちきりんの著作。これは「人生を二回、生きよう!40代で自分オリジナルの人生を始めよう!」というメッセージの本で、ライフ・シフトと同じくキャリアプランを見直そう!というもの。

この中で目からウロコだったのが、仕事における重要なことが「やりがい」や「稼げるか」よりも「ワークライフバランスの実現」ができるかどうかという視点。

本当のワークライフバランスの実現とは
・人生のどの時期に
・仕事と家庭と個人と趣味のどれに
・どの程度ずつ時間を割り当てるのか
を本人が決められること

なるほど、行動を自分でコントロールできるという意識は幸福度にも影響する要素であるという実験結果がある通り、実はこの意識はすごく大切なこと。(寝て過ごしてしまった日曜日より、自分の思い描いた行動ができた日曜日の満足感が大きいのは、自分で自分の行動をコントロールできたという幸福感からくるもの)

今まで「仕事のやりかた、分量」は自分でコントロールできないもの、と思い込んでいた私にはとても新鮮な考え方でした。

「やってみたい人生」や「働き方」を自由に選べる人は限られた人。そういう思い込みをしていた私ですが、ITやグローバリゼーションで起こるパワーシフト(大企業から個人へ/先進国から新興国へ/ストック(貯金)からフロー(稼ぐ力)へ)の時代だからこそチャンスもあるのではないかと考えるようになりました。

とは言え、今の仕事を離れたときの自分の市場価値がわからない自分にはどんな強みや稼ぐ力があるのかもわからない状態。自分探しの大学生のような気分。

「転職と勤続のあいだ」

そんなこんなで、一時期は仕事を辞めて新しい働き方がしたいなどいろいろ考えていた時期もありました。

現在はそんな状況もひっくるめて、転職はせず、勤続を続けています。

※余談ですが、猫田は転勤やクライアントへの出向など、環境が変わる経験をいくつかできたこともあり、それも転職欲求が無くなった理由の一つだと思っています。

「転職」を意識したからこそ、見えてくる今の仕事のありがたさや楽しさ。転職と勤続のあいだを揺れ動いているからこそ見えてくる自分の立ち位置。迷いの多いアラフォーは今日も転職と勤続のあいだで仕事を楽しみます。

-猫田日記

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